建築や店舗デザインにおいて、アルミという素材は非常に魅力的です。
軽量で耐食性に優れ、シャープな金属光沢を持つ。
しかし、意気揚々と図面を書き上げ、いざ施工段階に入ると「このデザインでのアルミの溶接は受けられない」と、工務店からストップがかかることが少なくありません。
そこには、アルミ加工、特に溶接工程における特有の難しさという原因があります。
1. 一般的な加工屋が「アルミの溶接」を敬遠する3つの理由
工務店が抱える多くの外注先が、アルミの案件に消極的なのには技術的な背景があります。
・激しい熱歪み(ひずみ)との戦い
アルミは鉄の約2倍、ステンレスの約1.5倍という高い熱膨張係数を持っています。
時に熱を加えると、目に見えて反り返ったり、ねじれたりします。この歪みを制御するノウハウがないと、現場で納まらない「寸法違いの製品」になってしまいます。
参考URL:■ 各種物質の性質: 金属(固体)の性
・融点の低さと酸化被膜
アルミは融点が低く、熱を入れすぎると一気に溶け落ちてしまいます。
一方で、表面には強固な「酸化被膜」があり、これを適切に除去・制御しながら溶接するには、高度なパルス制御が可能な専用機材と、職人の熟練した指先の感覚が不可欠です。
・「見た目」への高い要求
店舗什器などは、溶接箇所がそのままデザインの一部になります。
強度を保ちつつ、滑らかで美しいビード(溶接跡)を作ることは、片手間にアルミを触る程度の環境では極めて困難です。
2. 土肥板金工業が「アルミ加工」で選ばれる理由
弊社では、こうした「他社で断られる理由」をすべて自社の強みに変えてきました。
・熟練の「手の感覚」と最新設備の融合
長年、アルミの特性を熟知した職人が、素材の「声」を聞きながら火加減を調整します。
溶接順序の徹底した管理により、図面通りの精度を叩き出します。
・「叩き出し」が拓く新しいデザインの可能性


上の写真は、弊社で製作したアルミ製ティッシュケースです。
これは単に板を曲げただけではなく、アルミ板を一枚ずつ丁寧に叩き出し、素材に独特のテクスチャを付与しています。
こうしたアナログな職人技と、最新の溶接技術を組み合わせることで、既製品にはない唯一無二の表情を空間に与えることができます。
3. 具体事例:展示会ブースに見る「精度」と「美しさ」


昨年の展示会で製作した自社ブースは、弊社のアルミ加工技術のショーケースでもありました。
・極細フレームの接合
強度が求められる一方で、細身のシルエットを壊さない繊細な溶接。
・シームレスなコーナー加工
パネルの端部を美しくR(アール)に曲げ、接合部を丁寧に処理することで、金属の塊のような塊(塊感)を表現しました。
4.デザイナーと工務店、その「板挟み」を解消するために
地域密着型の中小工務店(売上1億〜10億円規模)の多くは、非常に誠実な家づくり・店づくりをされています。
しかし、特殊な金属加工に関しては、専門の窓口を持っていない場合がほとんどです。
「土肥板金工業ならこのアルミ溶接ができると言っている」 そう工務店さんに伝えていただければ、私たちは「製作パートナー」として工務店さんと直接打ち合わせを行い、図面の意図を汲み取った最適な製作フローを構築します。
最後に:困ったときはまずお問い合わせください!
「このディテールはアルミで実現できるのか?」 「溶接痕を見せないための良い加工方法はないか?」
そんな疑問が浮かんだら、ぜひお気軽に土肥板金工業へお声がけください。
京都の町工場らしい柔軟なフットワークで、あなたのデザインの「右腕」となります。
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